大雪も一段落した2月22日、家人から東京行きを命じられた。
もう少し早く言ってくれないと、用事が済んだ後の計画がたてられないじゃないの。と心の中で思いながら娘の卒展を見るため車中の人となる。

娘と待ち合わせて、江戸東京博物館で大好評の「大浮世絵展」を見ることになっているが早めについたので「下町文学散歩」に向かった。まずは一葉記念館へ。
美人で薄命。書がうまい。その上、うちの家族全員の名前が実生活や小説に登場するので親近感があり一度訪れてみたかったところ。
三ノ輪で降りて、入谷方面へ看板どおりに歩くと、路地にひっそりとありました。開館時間についたのですが、すでに同様の輩らしい人物がすばやく動き回って周辺の撮影をしておりました。誰もいないだろうと思っていたので、仲間が居て少し心強い感じがした。

IMG_00172階、3階 が主な展示スペースで、一葉の両親のこと家族、くらしなどがよくまとめられています。かなの書に興味があったので自筆の手紙などの書をガラスを通してじっくり観察。昨年の直木賞になった「恋歌」の中島歌子のコーナーもあり(一葉の師匠)これまたおもしろく時のたつのを忘れて観覧。
はたして仲間はと見ると、展示内容にはあまり興味がないらしく私の後から入ったにもかかわらず、私よりはやく展示場をでてしまった。

さて、一葉記念館から一葉の家があった場所を見て、書道博物館へ向かうことにした。

IMG_0018そもそも書道など、小学校以来やってはいないのだが漫画の「とめはね」で興味を起こされ何かにつけて書関連のものを見るようになってしまった。今回もGoogleマップで周辺を見ていたら偶然みつけたので、いってみることにしたのです。
途中、下町の中華屋で昼食を食べ目指す書道博物館へ着きました。環境はいいとはいえませんが、ここにある訳が何かあるのでしょう。前には正岡子規がくらした「子規庵」があります。
IMG_0022300円を払って入館。鉄筋コンクリートづくりのこじんまりとまとまった落ち着く空間。アウェイ感を感じながら目に付いた3mほどの書を見て、手紙のような書に目を移し、書道博物館なんだからこういう展示だよと思いながら小さなテーブルの展示ケースに目をむけると..「?」..スケッチがある。
「書」だよね..「デッサン」「スケッチ」「油絵」がある。
よくよく観察すると、ここは「中村不折」をメインとした展示館らしいことがわかる。書をかき、絵をかく「中村不折」はデザイナーだった。そんなことを感じながら見ていくと、新宿中村屋のロゴが不折作だとのこと。やはりそうだった。約束の時間がせまっていたのであわただしく見学し、翌日も再訪。不勉強ながら「中村不折」を知ってますます「書」への関心が深まった今回の上京であった。